孤独だけど孤独じゃない

いわゆる新年度を迎え、新しい環境にワクワクした気持ちと不安が入り混じっている人が多い季節。自分自身にもそんな季節があったこと、そしてその後いろいろな心の変化を経験してきたことを振り返り、感じたことをお伝えします。

よく「トップは孤独だ」という言葉を聞きますが、ちょっと違うかなと思います。なにもトップに限ったことではない、すなわち「人は孤独だ」というのが正しい言い方ではないかと思うのです。
どんな立場、どんな役割の人であっても、日常は”決断”の連続です。なぜならば絶対的な正解なんて無いことがほとんどだからです。例えば、ある端数をどう取り扱うか?という問題に対し、「四捨五入する」「切り上げる」「切り捨てる」など複数の選択肢があります。そこにも絶対的な正解はなく、どの選択肢を採用するかという”決断”があるだけなのです。
では、「四捨五入すると良い、と教科書(ガイドライン等)に書いてある」ことで解消されるか?確かに気は楽になります。しかし実際には、「この場合は、ガイドラインのこの部分の記載に則る」という”決断”をしているのです。つまり、もし何かの問題が発生した場合には、「この場合には、このガイドラインを適用するべきではなかった」となるだけなのです。他人からのアドバイスを受けた際にも同じことが言えそうです。すなわち「あの人からのアドバイスに従う」という”決断”を自分がすることになるのです。

そうなると他人に相談することは無意味か?という議論になりそうですが、私はそう思いません。自分の悩みや考えを他人に話すことは、自分自身の頭の中を整理することにつながりますし、話した相手も同じような悩みや考えを持っていることに気づけると思います。もちろん、これは正解ではなく私自身の経験則ですが、自分だけが孤独なのではない、誰もが孤独なんだと知ることで、自分は孤独じゃないことを知ることができる気がします。

日々常に”決断”が連続するというストレスにおいて、必要なのは”答えをくれる人”ではなく、自分が悩んでいることや考えていることを話せる”気の置けない聞き手”なのだと思うのです。

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