「論破」という言葉、最近の流行に感じますが、もちろん以前より存在し、どうなんだろう?と感じていた言葉です。
現実の世界では、絶対的な正解は少なく、ものごとは複雑に絡み合っています。白黒はっきりさせたいのはわかりますが、現実はほとんどのものがグレーなのだと思うのです。100%白とか100%黒であることはほとんど無いと思います。すなわち、こうすれば全部解決!なんて気持ちの良いことはほとんど無いのです。
例えば、ゲームをしても、勝って『You Win!』となるのはやっぱり嬉しいものです。しかし、当然のことながら1人の勝者をつくるためには最低でも1人の敗者が必要になります。光を美しいと感じるためには影が必要になるのです。
実務においても全く同じです。どんな問題解決においてもメリットとデメリットはあり、期待できるベネフィットがあっても、それにともなうリスクもあります。やっぱり絶対的正解は無いのです。
でも、絶対的正解が無いからと先送りにしていても問題は解決しませんし、いたずらに時間をかけたぶん悪化することさえあります。
ではどうするか?勇気を持って決断する覚悟が必要なのだと思います。すなわち「20%のリスクはあるが、80%のベネフィットを期待してこの方法を実施する」と決断するのです。
さて、この決断に対し「ただし、その方法だとこういうリスクがありますね。」と言って終わるのは論破ではないと思います。そもそも20%のリスクを踏まえた上での決断なので、どうすればリスクを最小限に抑えられるかを全力で考えたいです。Critical ThinkingやRisk Based Approachと同じように、「論破」という言葉にもそんな意味が込められていると信じています。