完全に主観となりますが、コーディングについて思うところがあったので、徒然なるままに書いてみたいと思います。
そもそも必要?
コーディングは何のため?
いろいろと理由はありますが、筆者は大きく分けると「一貫性をもたせる」そして「体系化する」この2つだと思います。それぞれについて説明を加えます。
一貫性をもたせる
たとえば「頭が痛い」「頭痛がする」「頭がガンガンする」「頭を締め付けられる感じ」といった有害事象を被験者が訴えていたとします。これらをコード化し「頭痛」としていれば、4件の頭痛が発生していることが集計され、研究対象の治療法や疾病に頭痛を起こすリスクがあることが推定できるようになります。
また、国際共同研究において、各国の言語によって報告された「頭痛」も、同一のコードになっていれば集計可能となります。
同様に、併用薬剤をコード化しておけば、同一成分で異なる製品名であったり、国によって異なる名称であっても集計することができるようになります。
体系化する
もう一つの目的は、体系化すなわちカテゴリ化やグループ化して分析できるようにしたいということだと思います。
たとえば「胃痛」「胸やけ」「食欲不振」などの有害事象が複数報告された場合、研究対象の治療法には「消化管障害」のリスクがあるのではないかと推定できるようにグループ化したいのです。
同様に、併用薬剤においても、使用された製品をそれぞれ一意にするだけではなく、「鎮痛消炎剤」といったグループに紐づけておきたいのです。
コード化の課題
このように、コード化することは有益だと思います。しかし、いくつかの課題もあります。
まず、コード化する作業自体の一貫性です。「目の奥のほうがズキズキした」場合、頭痛なのかなぁ?眼痛なのかなぁ?ちょっと例えが良くないかもしれませんが、コーディングの作業自体に一貫性がないと、コード化の目的である一貫性がそもそもおぼつかなくなる心配があります。
コード化するために使用する辞書についても、費用や、辞書自体の更新など考慮する必要があります。
さらには、コード化するためのリソース(コード化する人、作業時間など)も当然コストとなります。
そもそも必要? part2
このように、コード化するメリットは多く、研究にとって有益なことだと思います。
ただし、当該研究の目的や内容、フェーズによっては検討の余地もあるのではないかと思います。
たとえば、薬剤であれば、使用された製品が確実に一意になっていれば、必要となったときコード化することは可能だと思います。
また、有害事象についても、それまでに判明しているプロファイルから興味のある事象について能動的に調査するという方法もありえます。例えば「この治療期間中に頭痛はありましたか?(はい/いいえ)」という質問を必須とするなど。
もちろん、コード化は必要ないとか、調査項目に含めるべきという主張をしたいわけではありませんのであしからず。
おわりに
コード化について、ルーチンというかステレオタイプに「コード化するものだよね」とはならず、当該研究の目的や内容、および課題にあげたようなコストを勘案した上で、最適な対応方法を考えなきゃいけないなぁ、と自分自身の頭を整理するために思うままに書いてしまいました。
この記事が何らかのご参考になればうれしいです。