巨人の肩の上

昔から好きな言葉に「巨人の肩の上」という言葉があります。
巨人の肩に乗せてもらうことにより、自分では見ることができなかったような遠くまで見ることができるようになる。という意味から、先人たちが積み重ねてきた知恵を利用することによって、新たな発見などが得られるという比喩で使われる表現です。

自分がわからないことや悩んでいることは、たいてい先人も経験しているし、その中の賢い人が解決方法を見つけていたりするものです。だからこれを利用しないのはもったいないと思うです。もちろん時代が異なれば環境も異なるので、そのまま使うことができない方法もありますが、考える上での参考にはなります。

ただし、常に巨人と同じ方向を向き、同じ視線を向けていたら同じ景色しか見えないことになり「だったら自分自身が巨人になるのが一番良い」という結論になってしまいます。しかし、巨人といえども後頭部に目がついていない限り後ろの景色は見えません。つまり、巨人の肩に乗り後ろや横を向けば、巨人にも見えていない、はるか遠くの景色を360度見渡すことができるようになると思うのです。

最近は、自分も歳を取ってしまったのか、ふと気づくと思考停止になって巨人と同じ方向だけを見ていると反省することがあります。「その分野の専門家、権威が言っているのだから」「指導者(リーダーなど)が言っているのだから」「マスメディアや大多数が(いわゆるポピュリズム)が言っているのだから」と鵜呑みにするのは愚かです。とはいえ、ただただ天邪鬼に「”みんなが言っている”ことは全部ウソだ」と全否定から入ることもやはり愚かです。

「巨人の肩の上」であって「巨人の子分になる」ではない!ということを忘れずに。干支の昔話にあるネズミのようなしたたかさをもって、自らの知的好奇心を満たすために挑戦し続ける。そんな姿勢は失わないようにしたいですね。

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