「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺をご存知ですか?一見関係ないように見える出来事が、いくつかの段階を経て思いがけない結果につながるという、因果関係の面白さを表したものです。
現代社会は複雑化し、一見関係ないように見える出来事が、実は複雑な因果関係によってつながっているケースが少なくありません。まさにバタフライ・エフェクトの世界です。そんなカオスな世界を探索する方法を「ステップバイステップで」と「逆に」という2つの魔法の呪文を使って考えてみましょう。
そもそも「風が吹けば桶屋が儲かる」とは?「ステップバイステップで」考える
まず、「風が吹けば桶屋が儲かる」を7つのステップに分解し説明します。
ステップ1:風が吹く
風が強く吹くと、砂埃が舞い上がります。
ステップ2:目に入る
舞い上がった砂埃が目に入り、多くの人が目を痛めます。
ステップ3:三味線が売れる
目が悪くなった人は、視覚に頼らない三味線で生計を立てようとします。
ステップ4:猫が減る
三味線の胴には猫の皮が使われるため、三味線の需要が増えると猫が減ります。
ステップ5:ネズミが増える
天敵であった猫が減ると、ネズミが増え放題になります。
ステップ6:桶をかじられる
ネズミは桶をかじる習性があるため、桶が頻繁に壊されます。
ステップ7:桶屋が儲かる
壊れた桶を修理したり、新しい桶を作るために、桶屋が儲かります。
それは本当かな?「逆に」質問する
各ステップを新たな視点で分析します。
ステップ1:風が吹かなかったら?
風が吹かなければ、砂埃は舞いません。
ステップ2:舞い上がっても目に入らない人は?
目を痛めない人もいます。
ステップ3:目が悪くても三味線を弾かない人は?
視覚以外の理由で三味線を弾く人もいます。
ステップ4:三味線が売れても猫は減らない?
三味線の売上と猫の増減は関係ないかもしれません。
ステップ5:猫が増えてもネズミが増えることは?
猫以外のネズミの天敵も存在します。
ステップ6:桶をかじらないネズミは?
全てのネズミが桶をかじるわけではありません。
ステップ7:桶屋が儲かるのは壊れた桶だけ?
新しい桶の需要も存在します。
| ステップ | 逆に | 質問 |
| 1. 風が吹く | 風が吹かなかったら | ・「風が吹く」って風速はどれくらい? ・砂埃は必ず舞い上がるの? |
| 2. 目に入る | 目に入らなかったら | ・舞い上がった砂埃が目に入る人の割合は? ・舞い上がった砂埃が目に入る人の割合は? |
| 3. 三味線が売れる | 三味線の売上に影響がなかったら | ・目が悪くなっても三味線を弾かない人の割合は? ・目が悪くなくても三味線を弾く人は何割? |
| 4. 猫が減る | 猫が増えたら | ・三味線が売れてない時の猫の数は? ・三味線が売れた時の猫の数は? |
| 5. ネズミが増える | ネズミが減ったら | ・猫が増えてもネズミが増えることは? ・猫が減ってもネズミが減ることは? |
| 6. 桶をかじられる | ネズミが桶をかじらなかったら | ・桶をかじらないネズミの割合は? ・ネズミは桶以外をかじらない? |
| 7. 桶屋が儲かる | 桶屋の儲からなかったら | ・桶屋の普段の稼働率は? ・桶屋が儲かるのは壊れた桶だけ? |
日常的に使える魔法の呪文
日々の生活や仕事においても「ステップバイステップで」と「逆に」という魔法の呪文を唱えることで、いろいろな効果が期待できます。
- 問題解決や目標達成を成功させるための思考の幅が広がる
- 何事にもより深い洞察を得られるようになる
- 計画・立案がロジカルになり、データ分析やプログラミングにも応用できる
問題解決や目標達成に役立つだけでなく、思考力や洞察力および想像力を養う訓練にもなると思います。