業務において各種の計画書や手順書を作ると思います。
文書化はQuality Managementの観点からも重要なことだと認識していますが、ここで改めて文書化の意義について考えてみようと思います。
そもそも研究には何らかの目的があります。そして研究結果からその目的への答えが得られることを期待しています。だから目的以外のノイズは出来るだけなくなってほしいのです。例えば、Aという治療とBという治療のどちらが有効かを知りたい!という目的で実施された研究において「A群の方が治癒率が高かった」という結果を得た場合には、「Aの方が有効だ」とシンプルに解釈したいのです。ところが「A群は軽症者が多くB群は重症者が多かった」とか「A群は若年者が多くB群は高齢者が多かった」といった偏りを見つけてしまうと判断に迷ってしまいます。つまりA群とB群はできるだけ”そっくり”であったほしいのです。そして「唯一の違いはAを使ったかBを使ったか」だけの状況になることが理想的なのです。
これってデータマネジメントも含め、あらゆるオペレーションにも言えることだと思います。
例えば、XさんとYさんではエラー率が異なる、、、といった偏りがあると、本来の目的であるAとBの比較をする上でノイズとなってしまいます。そこで、オペレーションにおけるノイズを最小限にするため、つまり「誰がやっても均質な結果」が期待できるよう標準化することが求められ、それを実現するためツールが文書化だと思います。
そう考えると、せっかく作った文書も、読みづらかったり難解だったりして、解釈や理解に個人差が出るようでは本末転倒です。
Easy to use, Easy to understand, and Easy to sustain.
計画書や手順書といった文書類を作成する際に心のなかで呟くお気に入りの言葉です。
「誰がやっても同じ」という目的を意識しながら、文書は簡単でシンプルなものが良い!それが標準化、データ品質、そして研究結果の信頼性へとつながっていくのだと思います。
やはり文書化も、作法や形式論ではなく科学なんですね。