以前より、データマネジメント業務などを進める上でベースとなるやり方としてPDCAサイクルを回せ!と言ってきました。もちろんPDCAサイクルとは「Plan(計画)」→「Do(実行)」→「Check(検証)」→「Act(改善)」→「Plan(改善した計画)」…のサイクルを回しながら継続的に改善していくという仕組みです。よく考えてみると、その重要性を言い続けて20年以上になります。でも「今さら」とか「もう古い」と感じることはなく、いまだにその存在感は私の中で輝きを失っていません。おそらく、言葉が多少変化してもほとんどのタスクに共通する考え方だからだと思います。
例えば、何らかの実験や研究を行うときも、「仮説(計画)」→「実行(実験、研究)」→「分析」→「考察」そして、「さらにこうすれば結果が良くなるのでは?」とか「次は対象を絞ってみよう」等と改善策を思いつく、まさにPDCAサイクルを回しているのです。
小さなPDCAサイクルをくるくる回す
PDCAサイクルを回すときに大切なことは、Actの後に元のPlanに戻るのではなく、Actで考えた改善策を反映した新しいPlanを実行することだと思います。これにより継続的な改善、すなわち「やればやるほど良くなる」という流れを手に入れることができるのです。逆に、1つのプロジェクトでPDCAを1回転させると考えてしまうと一発勝負のようになってしまいPDCAサイクルを”回す”意味が無くなってしまいます。だから、小さな単位で、毎日のようにPDCAサイクルをくるくる回し続けることが大事なのだと思います。そして、小さなPDCAサイクルを回すことのメリットは他にもあります。
それは、Plan、Do、Check、Actそれぞれの回数が増えることです。「えっ?そんなの当たり前じゃ…」と思われるかもしれませんが、これも大切なことなのです。たとえば、毎日PDCAサイクルを回すということは、毎日、計画し、実行し、検証し、改善点を考察することになり、結果的にこれらの活動を毎日おこなうことは、それぞれのスキルが向上することになります。
新しい料理を創作するなら…
世界中のいろいろなレシピや、歴史上の記録などを徹底的に調べ続け、調べ続け、調べ続け、、、新しい料理のアイデアを考える。ということも大事ですが、毎日作ってみて「パンチが足りないな~スパイスを加えてみよう」とか「隠し味で甘味を足してみよう」と少しずつ改良を加えるやり方が必要だと思います。
これと同じように、いろいろなタスクも、次のようにPDCAサイクルをくるくる回すのです。
・こうやれば上手くいくのではないかという仮説のもとに計画をたて
・その計画通りに実行してみて
・実行結果を検証して
・次はこうすればもっと良くなるのではないかと改善策を考える
また、人間には学習機能がありますから、毎日のようにこのサイクルを回していると「こうすれば良いのでは?」というActの閃きやセンスが洗練されるというオマケつきです。
PDCAサイクルを回しつづけよう
研究という分野には未知の領域であることが多いです(だから研究するのです)。前例が無いことなども沢山あります。そんなときは「うわっ、この先の道が無い!どっちに進めば良いの?」という事態に直面するでしょう。しかし、そこに立ち止まっていても何も変わらないのです。ただ立ち止まっていても、明日も明後日も同じ場所にいるというだけのことです。まず一歩踏み出してみるしかないのです。左に進んでみようと考え(計画)、一歩進む(実行)、異常なし大丈夫だ(検証)、もう一歩進んでみよう(改善)、、、途中で「やはりこっちじゃない」と気付いたらその時点で元の場所に引き返し右に進む、、、これだって立派な改善です。こうやって一歩一歩の小さなPDCAサイクルをまわ続けゴールに着いたとき、振り返れば道ができていて、その道は後から来る人々の役に立つのだと思います。